日本の屋根
こんにちはナビゲーターの後藤です。2月も終わりに近づき、心は春の準備といったところでしょうか。デパートでは春物の商戦がピークを迎え3月になったら夏物商戦になる勢いですね。人間は衣替えができますが家はずっと同じ衣を着続けるわけですから、快適な衣を着させてあげたいです。家にとっての衣というと屋根や外壁になるわけですが今回は屋根に着目してみました。たまたま通りかかった家の外に鬼瓦が飾ってあったので撮ってきました、なかなか複雑なデザインの鬼瓦ですがさすがに鬼の面は彫刻してありませんでした。厄除けの意味で今でも本当に鬼の面になっている瓦を見かけますが、最近はよっぽど使わなくなりましたね。
ところで、屋根に使う瓦の起源はどこから、いつ頃来たのでしょうか?ということでちょっと調べましたら、どうやらヨーロッパ文化のようです。シルクロードを経由して大陸(中国)から日本に伝来したという説が濃厚なようです。飛鳥時代に蘇我氏がお寺を建立する際に初めて使用されたとのこと。その後奈良時代に入り、寺院などの建立で盛んに使用されるようになり普及したとのことです。近代になってからの話、明治・大正のころはまだ瓦は手作りでつくられていたため、焼き温度のムラなども手伝って形が不均一であったので屋根にならべると納まりが悪く見た目も悪いため、瓦の下に床土を敷きガタつかないように組み合わせたのだと言われています。それに比べると今では瓦メーカーなどの生産技術の向上で形状が均一で丈夫、もちろん納まりを良くする為の床土も使う必要はありません。最近ではデザイン性も非常に良くなり、洋風の瓦を使用する方がとても増えています。なんといっても瓦のメリットはその断熱効果でしょうか? 知り合いの瓦屋さんからのアドバイス!輸入瓦は国内産に比べて吸水量が多い商品が多く凍て割れ(含んだ水分が膨張して割れる現象)が良くあるそうですのでご用心。